lapin noir

Diary / Photographer / Sapporo

黄色く光る窓

 通勤の交通機関を地下鉄からバスに変えて半年以上過ぎた。苦手だったバス揺れにはもう慣れた。人が少なく親切でいい。
 冬期間は降雪の影響で不便だが、私の場合はそれでも地下鉄より移動時間を大幅に短縮できるのがメリットで、程よく快適だ。移動手段において快適性というのはけっこう重要だと思う。
 そして今日は、見慣れた光景がいつもとは違う変化を見せていた。走行中に突然、灰色の窓が一変に黄色く強く発光すると、乗車客や車内のものを柔らかく照らして、つり革につかまっている女性の髪は、ハイライトとシャドウの階調がわかる程、明るい栗色に変わっていた。すると直ぐ様、マンションやビルに遮られ陰っては、また光が射すというようにテンポよく繰り返して、誰かがスポットを当てているみたいだった。グレートーンの車内が、ここまではっきりと黄色に変換する光景は新鮮だった。日の出から1時間半経った頃の、爽やかで、ほんのり赤みが残る温かい黄色だ。