lapin noir

Diary / Photographer / Sapporo

いらないものを捨てる

 自由に言いたい事が言える世の中になった。特にネットは匿名が多いせいか、考え方の違う人間を見つけては批判や中傷を激しく繰り返し、加減を気にしない発言が気にかかる。意見を言うのはいい。結果から同じ失敗をしないように共に考えていくことは必要だと思うけれど、正しいことを言っているという優越感に満ちた結果論に過ぎない発言も目につく。
 新型コロナウイルスの感染は拡大していて、2/28~3/19まで外出を控えるように、北海道知事から緊急事態宣言が出た。初めて確認されたウィルスに関する様々な事実が判明するまで、時間がかかると思う。私はここ2週間の疲れが溜まって調子を崩しているので、必要な用事以外は家で休養している。
 ネットに惑わされつつも、こういう時は身の周りの生活や小さなことに目を向けていくのが一番落ち着くと思って過ごすことにした。やるべきことをやる、夢中になれる何かに没頭するのもいいだろう。
 私は引き続き、本棚の整理をすることにした。本棚にガタがきて、部屋のスペースが限られていることから、主にいらない本の仕分け作業になる。随分前に購入した本なのに変わらず興味が失われないテーマや、当時はそれほど響かなかったものをいま読み返したくなったりするなど小さな発見がある。必要ないと仕分けした本は、迷っていた昔の自分が探していた破片みたいなものだ。だから、今はもういらない。いらないものは捨てる。潔く捨てる。今もどこかにこびりついているかもしれない破片や考える必要のない選択肢を捨てることは、私にとって過去の自分のパーツを捨てることに近い。
 これからの本棚に残す本を選ぶことで今からの変化に繋げたい。些細なことであっても必要なものに膨らみを持たせ、育てていきたい。


2020.3.5 記