lapin noir

Diary | Photo | Sapporo

80年代のフレーム

 写真を自分の部屋に飾る時は、モノクロ写真が多い。また、額装ではなく木製パネルの方が軽くて飾り易いし、すっきりするので気に入っている。額装になるとフレームが一番悩ましく、写真や台紙とのバランスを考えると難しくてセンスが問われる。だいたい私の場合は、好みが決まってきているので、もうあまり悩まないが、たまにその辺がピタッと合うことがある。

 叔父が使っていたフレームのひとつに、フジカラーの木製フレームがある。何となく今、自分が撮っているカラースナップの写真が合うのでは?と思い、飾ってみた。

 元々、このフレームにはジョン&ヨーコが額装されていた。中を開けると写真ではなく、何かの切り抜きで、さらに厚みを持たせるため山口智子さんが表紙のカタログまで入っていて驚いた。多分、このカタログの発売年であった86年に飾ったのだろうと思われる。フレームの端は擦れて傷が付き、台紙は使わず紙に直接、切り抜きを張っている。時間経過で白から黄ばんだ色になっているけれど、このままがいい。

 写真は2022年1月に撮影した4プラ閉店月の交差点前。プリントは珍しく光沢6切。カメラのフィルムシミュレーションの基は、今は無きポジフィルムで、全体的にレトロな雰囲気があって、これはこれでいいかなと思う。ポイントは時代感。あとはスナップとしてのイメージと記録性。去年にカメラをX-Pro2へ変えてから撮った思い入れの強い写真だ。4プラは今、解体中だが、更地になり新しい建物がたてられ、その風景に慣れる頃にこの写真を見れば「あの頃は…」と思うだろう。更に時間が経てば、あっという間に「昔は…」になり、フレームと共に写真も古くなる。