lapin noir

Diary / Photographer / Sapporo

HAPPY XMAS

 モヤモヤしてる人が多いらしい。

 気づかないうちにストレスを抱えているのだろう。よくよく話を聞けば、何かしら体に変調をきたしていると友人や知人たちも言う。
 
 ここ数年の私は、大人数での集まりに興味を示すことが殆ど無く、都心より郊外を好み、飲みに行くのはたまにで、人混み嫌いの写真好き。ウイルス感染からは遠い生活をしている人間で、自分はコロナ禍でも大丈夫だと思っていた。けれどもこんな私でもやっぱりダメだった。
 会いたい時に会えない、飲みに行きたい時に行けない、話したい時に発散できないのが積み重なって、それなりに何かに打ち込んだり気分転換しているにも関わらず、全般的に考えなければいけない事が増え、考えなくていい事までも考え出し、ちょっとずつ変な事になっていった気がする。ただ、状況が落ち着いた頃には出かけたり、人と会うことで解消されていった。
 それなのに12月になると、職場で嫌なことがあった上に、想定外にも他のことまでモヤモヤする羽目になってしまった。これはまずいと、どうしようかなと思っていたら、懐かしのあるグループの音楽メディアが助けてくれた。

 懐かしい曲に触れると途端にポジティブになるのは何故だろう。閉塞した気分をこのまま一掃してしまおうと、オンラインでCDを買った。

 最後にCDを買ってから、どれくらい経つのだろうか・・・。

 全く思い出せないまま、届くまで日にちがあったので、懐かしさをもっと引っ張りだそうと、処分するはずだった2003年製のSonyのミニコンポを納戸から出した。コンセントに差し、電源を入れ、80.4MHzに合わせると、以前好きだったバンドの曲が偶然にも流れてくる。もうとっくに聞かなくなった彼らの現在の曲は、最近耳にする機会に溢れ、私の琴線に触れていた。これは買うべきと言われている様で、次の日にはショップへ行っていた。結局、オンラインと店舗で2枚も買ってしまった。それぞれタイプの違う2グループ。ご褒美と思って、まあ良しとしたけれど、店内で流れる曲も時代を遡って懐かしい曲ばかりだったから、笑ってしまった。何だろう、私をとりまくこの懐かしさのオンパレードは。

 帰宅して買ったばかりの曲を聞くと、CDラックからも選曲し流しては当時を懐古し、あっという間に時間は過ぎていった。いろんな人たちを思い出して、気持ちが不思議と一変した。そして、納戸から出してきたミニコンポは、スピーカーが木目調で現在の部屋においても違和感なく、MD以外は使えることを確認した。さすがにMDは今年処分したのだ。でも、なぜかカセッテテープが2つもある。好きだったグループに対しては確かに思い入れはあったが、処分してても不思議ではないし、特別好きでもない歌手の物まであるのだから、何となく置いたままで意味なんてないんだろう。もう再生することはないと思っていた。

 コロナ禍になってから、一年中大掃除と言っていいくらい、思い切って沢山の物を捨ててきた。これからも処分する物は処分し、捨てるはずだった物を再度手にしながら、人との関係も見直していこうと思う。

 そして今年は特に、考えを練り直し、結論づけたいことがあった。結果はいくら抗ってもダメなことはダメということ。決めると窮屈になってしまうし、成るように成るさと腹をくくることも必要だと思えてきた。いつの時代だって若者は刹那的。私も既成概念にとらわれず、どちらかと言えばその様に生きてきたかもしれない。でも、今さえ良ければ良いという精神ではなかった。自分を律して、大切な人に接していれば後悔しないんじゃないかな。多分ね。わからないけれど、出来るだけそうありたい。



 本当にいろんなことがあった1年。

 
 だからこそ、今こそ「HAPPY XMAS」。ちょっと早いけど、皆さん、どうぞ良い年をお迎えください。 

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2020.12.23 記