lapin noir

Diary / Photographer / Sapporo

life

シェリーへ

7月に入って写真を組んだ。過去写真はあと2、3作程まとめたいのに進捗が悪い。それでも先月撮った写真を入れながら、コロナ禍の中でひとつ形にしてみたかった。組を意識して撮っていないので数が足りず、最終的に数枚から2枚に絞る。 するとシェリーが頭に浮…

夏は、カルピス

2019年8月18日、その日は暑かった。車を止めた後、目印の看板を曲がって路地裏にあるペコラネラへ入った。 店内を一通り見ながら写真を撮らせてもらい、1階でドリンクを注文。喉が渇いていたので珍しくカルピスにした。少し経つと店主はマーブル柄のローテー…

日曜の散歩道

5月にしては強めの日差しが、眠っている意識を覚醒してくれるようで、重たい頭に程よい刺激が加わった気がした。避けたい直射日光が当たって変に気持ちいい。最近、直接話せる人とは、メッセージよりLINE通話やZOOMの音声を使っている。文字を打つのも面倒く…

100円玉が落ちていたら

今日は祝日らしい。カフェで注文する時、入口付近まで続いている列を見て気がついた。最近は平日と休みの区別がついていない。変異ウィルスが流行中なので、店内での飲食はやめてテイクアウトにしよう。列に並んでいると、友人が入口のドア近くに落ちている1…

ストロベリー

6種類の内、まず手にとったのはピスタチオとアーモンドが添えられたストロベリー味のタブレットショコラ。退職にあたって先輩から頂いたものだ。残業続きで忙しかったのに、ありがとうございます。北上する桜前線の知らせを耳にしながら、春らしい色彩の見た…

余りにもいろんな事があり過ぎて

入る部屋を間違ったら、ドアを開けて直ぐに出ていけばいいと思う。長居なんてする必要はないし。去年入社した同僚は退職の決断が早かった。以前話した時は、今後のあらゆる選択肢について頭を悩ましている様子だったので、私はそれ以来、進退について立ち入…

1月のカレンダー

パソコンのディスプレイから視線を落とすと、卓上カレンダーに歪な形をした光の玉模様が2つほど映っていた。年末の挨拶で貰ったカレンダーが職場の共用テーブルに置いてあって、私はデスク用に去年と同じクラフト地を選んだ。午後、西側にあるブラインドの…

Snow Stars

平穏な生活に戻ることを願いつつも、思うようにいかない日々は続くと思われます。どうか皆様ご自愛の上、お過ごしください。そしてお会いできる日を楽しみにしています。 本年もよろしくお願い致します。 2021.1.1 記

HAPPY XMAS

モヤモヤしてる人が多いらしい。 気づかないうちにストレスを抱えているのだろう。よくよく話を聞けば、何かしら体に変調をきたしていると友人や知人たちも言う。 ここ数年の私は、大人数での集まりに興味を示すことが殆ど無く、都心より郊外を好み、飲みに…

モノクロームに愛を込めて

9月20日、ペコラネラギャラリーの2階で似顔絵を描いているpaterさんを見ながら、私は珠寧ちゃんのことを思い出していた。 最後に会ったのは、2019年にここペコラネラで開催された珠寧ちゃんの個展「The Rose」だった。その日は確か日曜日で、2階に上がると…

雨上がりの中庭

あっという間に9月の連休が過ぎた。移動祝日のおかげで4連休。カレンダーを見れば、10月と12月には祝日がない。それでも、よくよく考えてみれば春の自宅待機を含めオリンピック絡みの夏の連休など、今年ほど休みまくった年はなかったから、がんばって働こう…

下弦の月

虫が鳴いている。夕方より風が弱まった。何かが始まるような、懐かしさにふと気持ちが落ち着くような、そんな夏の夜の匂いを感じる情緒は、突然吠えた犬と救急車のサイレンに打ち消されてしまった。 今日は関東を中心に危険な暑さと言われ、群馬と埼玉で40度…

'29 12 31

「9年後、どうなっていたい?」 私は唐突にある友人へメールした。返信は想像と違って意外で笑ってしまったけれど、思い返せば写真に対して、私も似たような憧れをどこかで抱いているのかもしれない。ただ、この憧れというのは厄介で時折悩みのもとになった…

染め上がった雲の向こう

晩ご飯の準備中、キッチンとダイニングテーブルを行ったり来たりしていると、奥の洋室の窓から見えた空色が変化していた。お椀によそったばかりのお味噌汁に目をやったが、いつものように部屋へ移り、何も考えずコンデジで撮った。 きれいだなあ。体に溜まっ…

smokey

気だるくこもっていて儚げではあるけれど、深刻になり過ぎず、温かいのがいい。吐息まじりのスモーキーな声質の歌声は、雨天時や曇天時の柔らかい光が入る室内に嵌っていて、聴く側を落ち着かせ、しっとりさせる。物を片付けたので今までよりも音が反響して…

refresh and recharge

今日で自宅待機9日目。遅めに起き、コーヒーを淹れて、パンとヨーグルトとオレンジを食べる。南側の窓を開けると、鳥の鳴き声がせわしく聞こえてきて、車道沿いに咲いている桜が見える。他にはマンション、一軒家、街路樹、再開発される土地、数少ない走行車…

白いラスクの安堵

楕円形にトリミングされた短い尻尾の動きより、リズミカルなステップと顔の表情を見れば、その日のご機嫌がわかる。いつもより軽快で、今日は「うれしい!」が体全体から伝わってきて微笑ましい。 午前、愛犬との散歩で近所の公園へ寄った。広さは小規模で、…

四月

触れられない場所がある。だからこそ見せてあげたい景色があった。ゆっくり時間をかけながら、いつかどこかで共有し、より良い道を探し過ごしていく希望は、もうこの先ない。彼はまた堂々巡りをするだろう。相手の希望は自分の希望。不器用でも、一生懸命こ…

正当に怖がる

非常時に「正しく恐れる」ことは難しい。 もともと寺田寅彦の随筆「小爆発二件」に記述されている「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだ」というのが元になっている。 絶対的な価…

いらないものを捨てる

自由に言いたい事が言える世の中になった。特にネットは匿名が多いせいか、考え方の違う人間を見つけては批判や中傷を激しく繰り返し、加減を気にしない発言が気にかかる。意見を言うのはいい。結果から同じ失敗をしないように共に考えていくことは必要だと…

しみじみ

レースカーテンの透け感から、外の世界の明るさがイメージできる。今日は大雪で真っ白な世界。まだまだ降り止まないだろう。中途半端な位置にある外側のシェードを下まで下げた。 「しみじみした休日を過ごしてるね」と、もらった返信メールには、出来が悪い…

2020 NEW YEAR

昨年はお世話になりまして、ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

覚めてく夜に

窓からか喚起口からなのか風の音が聞こえる。雪が降っているかは知らないが、覚めてく夜に嵌っていて何だかおかしい。ホットワインでも飲んで寝よう。咽喉が痛いときは薬より赤ワインが効くと言っても、なかなか信じてもらえないのは何故かな。おかしいなあ…

黄色く光る窓

通勤の交通機関を地下鉄からバスに変えて半年以上過ぎた。苦手だったバス揺れにはもう慣れた。人が少なく親切でいい。 冬期間は降雪の影響で不便だが、私の場合はそれでも地下鉄より移動時間を大幅に短縮できるのがメリットで、程よく快適だ。移動手段におい…

ライカの彼

写真に写ったものすべてが真実ではないことを知っていれば、無駄に悲しまないで済んだと思う。皆が気分良くいられるならいいけれど、そうではない瞬間を目にする時もあるし、逆に日常では目につきにくい一面を写し、それを見たことで救われることがあるかも…

雪虫台風

朝。前方の乗車客は空調に手をかざし、風が出ているか確認している。私は暑くてアウターを脱いだが、バス停を降りると雪虫が舞っていた。初雪の知らせか台風の知らせか。明日あさってには台風19号が本州に上陸すると予想されている。皆さん、どうかご無事で。

フレア

わずかな上り勾配。目線もやや上にすると、まつ毛の先へフレアぎみに陽が射してきて歩くのをやんわり邪魔してくる。眩しいのでたまに下を向くけど、今日はいつもより足取りが軽い。毎日リピートしていけることがありがたいなと思う。

古物

養蚕農家が使用していた繭皿をひとつ購入。直径30cmほどの大きさ。桐製で軽い。長年使いこまれ黒く変色していて、木地本来に近い薄い色とコントラストがつき、柄のようになっている。皿の縁は削ぎ落ち丸くなっているので、手にしたときの感触が滑らかだ。ミ…

23時、雨

雨の日は室内か車内にいるのがいい。バルコニーの天井から雨水が落ち、床に跳ね返る音がしていて、幹線道路で車が放つ飛沫音と不規則なリズムで交じり合っている。ベッドの重力に吸い寄せられると、体に打ちつけられた雨が浸みこんでくるようで、自然がつく…

SOLD OUT

再び出向いた店には、もうお目当ての商品はなかった。 1週間前に拘りの品揃えについて話を聞いていると、奥に並べられたある商品にふと目が留まり、中央のスペースへ持ってきてしばらく眺めていた。店主は素材や塗装のことを説明しながら、その商品の核とな…